アメリカの引っ越してきて気づいたこと。それは、どの家も窓が開いていないということ。そして娘の通うデイケアも、病院も飲食店も、窓という窓は開いていないのです。
肌寒い冬も終わり、気持ちのいい季節になりました。日本人なら、窓を開けて部屋の中に外の空気を取り入れたい!と思うのではないでしょうか。またこのご時世、なんとなく部屋の換気もしたいと思いますよね。ところが、アメリカでは窓を開けないのが普通らしいのです。
窓を開けない理由
アメリカで窓を開けるのは、エアコンを購入できない低所得者層とされています。(またその理由?)
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開けてはいけないということではありません。開ける習慣がないようなのです。その理由はいくつかありますのでご紹介したいと思います。
①エアコンがある
アメリカのエアコンは、ほとんどが建物全体の温度を一定に保つ空調システム、いわゆる「セントラル空調」です。これさえつけておけば、24時間部屋のどこにいても、設定した適温で過ごすことができます。
わざわざ窓を開けなくても、快適な生活ができるんですね。
②外気が汚れている
「外気が汚れている」と言うとなんだかガスなどの強いものを想像してしまいますが、花粉やほこりなども含みます。私も花粉症なので、日本では窓を開けたくても開けられないという時期がありました。
私たちが住んでいるこのエリアで言うと、窓を開けると漏れなく大量の砂が室内に入ってきます。窓を開けない理由にも納得です。
③治安上の問題
ご存知の通り、アメリカは日本ほど治安が良くありません。窓を開けておくというのは、特に戸建てではやはり避けたいところですね。窓に鉄格子でもついていれば少しは安心かもしれませんが。
自分の身は自分で守るのが当たり前のアメリカ。そんなリスクを負ってでも窓を開けたいと思う人は少ないのかもしれませんね。
④その他
以前、渡辺直美が「窓を開けておくとリスやネズミが入ってきて室内を噛み散らかしていくから開けない」と言っていました。特にリスは人が襲われる被害も多いらしいです。
他にも大都市では騒音とか、排気ガスなどの理由もあるようです。
さいごに
「窓は開けるものではない」という前提なので、窓自体が開閉できないように設計されている家もあります。窓の開け方がよくわかりません。
我が家では一応網戸もついていて、窓は開けられます。網戸は開きません。取り外しのみ。だから、窓から顔を出して外を見るとか、入ってきた虫を外に出したいときとか、地味に不便です。
先日、アパートの管理人から「全戸、窓にロックを取り付ける工事をします」という通知がありました。どういう感じなのか、まだ確認はできませんが、窓をさらに開けづらくするとは。もう我が家でも「窓は開けない」のが当たり前になってきています。