ある日、娘が通う小学校から「Title 1ミーティングがあるので、参加してください」との通知が。
「Title 1」ってなによ?
調べてみると、低所得世帯に暮らす生徒の割合が40%以上の学校を「タイトル・ワン学校」と呼ぶようです。
この対象の学校には、学校教育の質を高めるためにより多くの予算を配分するようになっているとのこと。
人種の違いや貧富の差による学力差が問題視され、こういった政策が導入されたようです。低所得層の生徒とそれ以外の生徒の学力が同レベルでないといけないということですね。
でもそれってどういうこと?
以前、別の記事にも書いていますが、アメリカの学校には日本同様、学区があります。住んでいる地区で行く学校が決まっています。(私たちが住んでいるところは希望すればわりと他の学区にも行けたりします。)
私たちが住んでいる地区は学区の優劣にそれほど大きな差は出ていませんが、大きな都市になると良い学区域と悪い学区域が顕著に分かれてしまっていて、希望する学区に簡単に行けるわけではないようです。つまり、良い学校に行きたければ、よい学区域に引っ越しするしかないのです。もちろんそういう学区域は不動産価値も高いので、低所得層には簡単に引っ越せるわけでもないのです。
こうしてどんどん学区の優劣がついてしまい、悪い学校になると喧嘩があったり落ち着いて勉強できる環境ではなくなってしまうこともあるようです。それが学力の低下につながるんですね。
低所得とは言え
確かに、Great Schoolで検索すると、娘が通っている小学校は低所得層が7割を超えているらしいのです。
アメリカで低所得世帯とみなされる年収は、4万8500ドル以下とも言われています。今の日本円で約700万円ですね。
低所得とは言っても、感覚ではそれほど差は感じません。学校のユニフォームに指定があるのも、貧富の差を目立たせないためとも言われています。スクールサプライが必須ではないのも納得できます。
会議で伝えられたこと
ところで、ミーティングではタイトル・ワンの詳細を説明されたわけではありませんでした。
「タイトル・ワン」とは何か?を知っていること前提で話が進んでいき、この基金を使って学校側ができること、していることの説明がありました。
さいごに
今まで聞いたことのなかったタイトル・ワンという制度。保護者にもきちんと周知してくれるので助かります。正直、まだ完全に理解はできていませんが、娘が楽しく学校に通えて、勉強できる環境を作ってくれていることがわかったので、出席してよかったです。
外国人としての私たちは、受け身ではなかなか情報が入ってこないので、積極的に取りに行くことも必要かなと感じています。