今年から娘がアメリカの公立小学校に通うことになりました。
アメリカの新年度は8月~9月のところが多いですが、私たちの地域では8月初旬に新学年が始まりました。学校が決まり、実際に通いだすまでに、実にいろいろな準備をしなければならず、忙しさと混乱の日々でした。
ちょっと面白い文化の違いだなーとおもったので、ご紹介します。
スクールサプライ(school supply)ってなに?
スクールサプライとは、学校で使用する学用品全般のことです。新年度のはじめに学校へ持っていくように指示されます。
日本でもリストを渡されて各自購入したり、学校が用意してくれたものを購入したりすると思います。アメリカでの地域や学校によって違うようですが、娘が通う学校ではホームページに「今年の学用品一覧」が掲載されていました。学年ごとに持っていくものも少し異なるようですが、新1年生が持っていくスクールサプライリストがこちらです。
文房具だけではなく、箱ティッシュなども含まれています。これだけあるとそこそこお金もかかりますね。
学校の夏休み、特に新学期が近い7月~8月にかけて、みんながスーパーに買いに行くので、その時期になるとスクールサプライ売り場ができるのです。
物やスーパーによっても値段が変わってくるので、できるだけお得なものを探しました。といっても、実際探してみると、いろいろなブランドのものがあったり、箱に入っている個数が違っていたり、かなり悩ましいのです。
たとえば、「1 box of pencils」。1箱に12本しか入っていないものもあれば、24本、48本などさまざま。1年間にそんなに鉛筆使わないでしょう。と一番少ないものを購入しましたが、お友達は24本だったとか娘から苦情が来ました。また、1つと書いてあるのに、みんな3つ持ってきてるよとか、もうリストの意味もよくわからなくなってきましたね。
調べないとなんのことかわからないものもありました。たとえば、「folder with prongs」。prongs? なにそれ。prongsとは先のとがったフォークの先みたいなものを指すようです。それがついているファイルがこれでした。↓
紙をとじることのできる金具がついているファイルですね。
「えー、もうお金払うから全部用意してほしい」と何度思ったことか。
あとから聞くと、全部揃えられなくても学校側にストックがあるようで、それをもらえたりするみたいです。揃えられるだけ揃えてきてね、というのがスクールサプライです。とは言え、指示されたら全部ちゃんと揃えて行きたいと思うのが日本人。今回はなんとか揃えて新学年をスタートしました。来年はもう少しうまくやれることを祈る。
制服も自分で決めていいの?
余談ですが、娘の小学校には制服の指定があります。制服と言っても、日本の中高生が着るようなものではなく、色と形が決まっていて、アメリカの学校にはよくあるものです。これは「school uniform」と言って、基本的にはポロシャツにパンツ、またはスカート、ショートパンツが多いです。貧富の差による服装の違いを目立ちにくくするためと聞いたことがあります。
こちらも新学年が始まる前にスーパーに売り場ができます。学校ごとに色も違っていて、とてもカラフル。
「初めは1、2着だけ揃えて、学校が始まったらまた買いにくればいいよね」なんてのんびりしていたのですが、毎日着ていくものなので洗濯が追い付かない!買い足さないと!と慌ててお店に行ったものの、小さいサイズは売り切れていてもうどこにもありませんでした。ネットでも在庫切れ。
それでも毎日いろんなスーパーに通って、なんとか1着だけ残っていたものを見つけて購入しました。来年からは早めに準備しておこうと反省したものの一つでした。
さいごに
始めて揃えるスクールサプライ。少し神経質になってしまいましたが、細かいことはそれほど気にしなくてよさそうでした。子どもが気に入って毎日使いたいものを揃えてあげれば、楽しい学校生活が送れると信じています。
そしてどうしてもわからなくて迷ったら、とりあえず誰かに聞くのもいいと思います。私は、娘が学校に行く前に通っていたデイケアの先生に確認しました。
アメリカの学校で新学期に揃えるもの、聞いたことのない単語を調べたり、意外に勉強になりました。