アメリカ人のハロウィーンへの情熱が半端ない。
今回は、「パンプキンカービング」(Pumpkin curving)です。パンプキンを顔の形にくり抜いて作るジャックオーランタン(Jack o Lantern)が有名ですね。
ジャックオーランタンについて
ジャックオーランタンの語源は、「ランタンを持った男」を指す言葉とされています。
実は元はパンプキンではなく、かぶだったそうです。死者の魂が萎びたかぶをくりぬき、ランタンとして使ったとされています。また、その魂がかぶに憑依し、この世をさまよい続けているともされています。
パンプキンになった理由としては、イギリスからアメリカに伝わったときに、かぶよりパンプキンのほうが入手しやすかったから、とか、パンプキンのほうが中身がくり抜きやすかったから、とか諸説あるようです。
いざ、パンプキンカービング!
さて、去年初めて我が家もパンプキンカービングに挑戦したので、初めてでも失敗しないコツ(と言ったら大げさですが…)をご紹介します。
ポイント①:パンプキンは大きいものを選ぼう!
初心者ほど大きいパンプキンがおすすめ。大きいほうが皮が薄く、中身をくり抜きやすいのです。あとは、パンプキンの表面に絵を描くのに大きいデザインのほうが難易度も低くなりますよね。
Walmartで$5以下で手に入りました。
パンプキンパッチで購入した小さめのパンプキンも使いました。
ポイント②:カービングキットがあると便利!
カービングをやってみる前は、日本のかぼちゃのように、けっこう硬いものを想像していましたが、実は子どもの力でもわりと簡単にカービングができるくらい柔らかいです。なので、専用のものはいらないんじゃないかと思いますが、初めてなのでとりあえずカービングキットを購入してみました。Targetで$3ちょっとで買えました。
実際使ってみて納得。包丁では大きすぎるし、カッターナイフだと逆に切れすぎて危ないかもしれません。この絶妙に小さい専用ナイフが本当にいい仕事をします。
電動のカービングナイフもありましたが、今回は手動のもので十分でした。何個も作る場合は電動のほうがラクなのかもしれませんね。
ポイント③:ヘタの周りは大きく切ろう!
最初に、中身を取り出すために、ヘタの周りをぐるぐる切るんですが、ここが小さいと中のワタや種が取り出しにくいです。ワタが残っていると腐りやすいので、きれいに取り除く必要があります。
また、ヘタを蓋として使うのであれば、切り出すときに少し斜めに刃を入れたほうが、蓋をしたときにしっかりハマります。時間がたってくると、パンプキンがしぼんでくるので、垂直に切り出してしまうと落ちてしまうと思います。
ポイント④:ペンは油性がいい!
型紙を作ってパンプキンに貼っていきます。型紙の紙はなんでもいいです。形もハンドライティングで問題ありません!
この型紙に沿ってペンでパンプキンに下書きをしていきますが、水性ペンだと切り出しの作業をしている間にこすれて消えてしまいます。
間違えたときに消せるという点では水性がいいのですが、進めながら何度も下書きを直すととパーツの位置が変わってしまい、いい顔ができません。
ポイント⑤:少しずつ慎重に!
下書きができたら、さっそく顔のカービング開始です。
パンプキンが想像以上に柔らかいので、けっこうザクザク行ってしまいがちですが、少しずつ切っていったほうが失敗しないと思います。
目と鼻の距離や歯のギザギザのところなど、勢い余って割れてしまいがちです。
さいごに
ジャックオーランタン、大きいものと小さいもの2個完成しました。初めてでも2時間弱くらいで作れました。仕上げはライトやろうそくを入れて、ハロウィーンらしく。
切ったパンプキンは痛みやすく、次の日にはもう少し縮んでしまった感じがします。1週間くらいは持ちますが、ハロウィーンに合わせるなら、2、3日前に作ったほうがいいかもしれません。また、長持ちさせたいのであれば、できあがったパンプキンをオキシクリーンなどの漂白剤に半日ほど漬けておくといいらしいです。
自分たちで作ると、なんだか愛着が湧いて、いい思い出作りになりました。みなさんもぜひ家族でカービングしてみてください。