【生活】きゅうりは果物なのか

アメリカ生活の不思議

いや、きゅうりは野菜ですよね。

でも、日本とアメリカでは果物と野菜の分類が違うらしいのです。というか、野菜の定義というのは学問、生産、法律などなど、それぞれの分野によって違うようなのですが、ここでは異文化における野菜と果物の一般的な考え方をご紹介したいと思います。

 

野菜なのか果物なのか

日本でも時々議論される「スイカ」や「メロン」。子どもの頃はこれらは果物だと疑いませんでしたが、少し大きくなると植物学上ではキュウリなどと同じウリ科に属していることを知る。え?どっちなんだろう?と思いながら、なんとなく考えないようになった気がします。

農林水産省によると、栽培方法で野菜と果物を分類しているそうなのです。

  • 野菜 ⇒ 苗を植えて1年で収穫できるが、実りの季節を過ぎると枯れてしまう
  • 果実 ⇒ 2年以上栽培し、一度実をつけると毎年収穫できる

簡単に言うと、「木になるものが果実」で「木にならないものが野菜」。ということで、日本ではキュウリは野菜。さらに言えば、スイカやメロンも野菜ということになります。

 

アメリカの fruits/vegetable

アメリカでは「種がある実を果物」、「種のない実を野菜」と分類しているそうです。簡単に言うと、葉、茎、食べられる根が野菜、種を内包している実を果物ということです。

なので、アメリカではスイカ、メロン、キュウリ、さらにはなすやトマトも果物ということになります。

 

とは言え、スーパーでは、キュウリは野菜コーナーに売っているし、スイカやメロンは他の果物の近くに置いてあったりするので、この分類はあくまで植物学上のお話です。日本でもスイカやメロンは生産上、野菜に分類されていてもスーパーでは果物コーナーに売っていますよね。

野菜か果物かはその場の必要性に応じて決められているのかもしれません。捉え方によってどちらにもなるということです。

なんだか興味深いなーと思いますが、ふと思ったことがあります。子どもたちが、アメリカの学校で勉強するときにこの分類って習うんだろうか?日本に帰ったときにも学校で習うとすると、違いに混乱するだろうなと。

こういう国によって違うことって他にもありあそうですよね。

 

さいごに

余談ですが、アメリカ人が一番食べる野菜は、じゃがいもとトマトだといいます。これにはアメリカ人が大好きなフライドポテトとトマトケチャップなどのソースの消費が関係しているようです。

ところが、今はアメリカでじゃがいもは野菜として分類されていますが、今後「穀物」に分類されるかもしれないのだそうです。確かに、フライドポテトやマッシュポテトなどは野菜というには少し違うような気もします。

日本人がホームステイ先で、「野菜を食べたい」と言ったら、大量のフライドポテトが出てきたという話もあります。日本人から見たら、じゃがいもはどちらかと言うと、栄養学的には穀物なんじゃないでしょうか。

 

今、アメリカで生活していて、このことで困ることは特にはありませんが、こういう話の食い違いもあることは理解しておきたいなと思います。

 

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