さぁ、そろそろサマータイムの季節ですよ!アメリカでは「デイライト・セービング」(Daylight Saving)と言います。毎年、3月の第二日曜日の午前2時に始まります。日の出時刻が早まる春の時期に時計の針を1時間進めて、11月の終了時には1時間戻ります。サマータイムが始まる日は、1時間早く寝ないと睡眠時間が1時間短くなってしまいますね!
アメリカで生活していると年に2回、時計を調整する時期があるんです。
スマホやコンピューターなどの設定次第では時間の変更が自動的に行われますが、アナログの時計や電子レンジ、炊飯器などは手動で変更しないといけないんですよね。これが地味に面倒くさい。自分が勝手に変更していないくせに、その時間を見て「え?まだ(もう)こんな時間?!」とビビる、というのを毎回やっています…
外の明るい時間帯を有効に利用することを目的としていろいろな国で導入されていますね。日本にいると縁のないサマータイムですが、太陽が出ている時間を大事にするなんて、ステキな習慣だなと思っていたら、元は自然光の使用率を高めて、電力を節約する目的で制定されたようです。
例えば、サマータイム中の19:00は、通常の20:00となるので、夏の夜の明るい時間を1時間多く活用できるということなんんです。

アメリカ全土で導入されていると思ったら、州によっては採用していないみたいです。
これはもともと日照時間が年間を通してあまり変わらない地域で、アメリカのアリゾナ州やハワイ州はサマータイムを導入しなくても十分ということみたいです。
ところが、サマータイムが廃止されるという話が出ています。サマータイム制(時間を変える)をなくして、一年中ずっとサマータイムにするということですが、まだ決着はついていないようです。
なぜ廃止するのかというと、サマータイム制は人工的に時間を動かすので、人間の体に様々な影響があるのだそうです。睡眠障害などもその一つ。1時間でもけっこう体には影響するんですね。
また、秋冬がサマータイムだと、日が昇る前に登校、出社しなくてはならないので、子どもは特に暗いうちから外出するのは危険という見方です。アメリカだと親が送り迎えしたり、スクールバスでの登下校が一般的なので、あまり変わらない気もしますが、やはりお日さまが出てから登校するほうが気持ち的にはいいですよね。
意外な気もしますが、サマータイムの導入にはコストもかかるらしいです。日付や時間に関わる全てのシステムの設定を変更する必要があるからということです。
先述の通り、節電効果が挙げられます。
また、ずっとサマータイムになると、夏だけでなく一年中遅くまで外が明るく、外出もしやすいので、経済的なメリットもあるようです。治安面でも遅い時間帯の犯罪が減るのではないかとの意見もあるようです。
また、交通事故の減少にも効果があるようですよ。明るい時間帯が多くなるので、交通事故のリスクが低減します。
アメリカでは国内でも時差があって、サマータイムでまた時間が変わると、旅行のときは大混乱ですね。スマホだと自動的に時間も変わりますが、車で移動していると州をまたぐごとに時間が変わるのでナビの表示もあてになりません。いったい何時に着くんでしょう…と毎回思います。
アメリカに来て初めて体験したサマータイム。デメリットもあるということなので、少し心配していましたが、実際に過ごしてみるとなんてことはありません。今のところ、まだサマータイムと共に生活する日々が続きそうですが、廃止されても継続されても日本にはないサマータイム、みなさんはどう過ごされていますか?