アメリカに来てから、家族でキャンプを始めました。
というのも、アメリカの広大な土地をドライブすると、その土地ごとに見たことのない壮大な景色や気候が待っているのです。そしてそんな景色を堪能できる場所は、だいたいキャンプができます。「これはキャンプを経験しないなんてもったいない」と思ったのです。そんなアメリカのキャンプ事情をご紹介したいと思います。
アメリカのキャンプ場は便利でキレイ
アメリカのキャンプ場は管理体制がしっかりしています。
そしてキャンプ場にはゴミなどもほとんど落ちていなくて、きちんと管理されているのがわかります。なので、連泊キャンプも快適にできるんです。
ここで設備について少しご紹介しますね。
トイレがキレイ
大きなキャンプ場はだいたい水洗トイレです。洗面台もあって、歯磨きやお化粧なんかもここで済ませることができます。シャワーも併設されているところが多いです。
コンセントもついているので、ドライヤーもできちゃいます!
私たちがよく行く近場の小さいキャンプ場のトイレは、ぼっとんが多いですが、それでもまったく汚くありません。キレイに掃除されていて、匂いもそれほどしません。もしかしたら日本のものよりキレイなんじゃないかと思います。
区画制で、テーブル・ベンチがある
キャンプ場はフリーサイトではなく、区画制です。
予約できるところもありますが、私たちがよく行くところは早いもの勝ち。空いているところを見定めて、キャンプする場所を決めます。隣のサイトが見えないくらい広いところも珍しくありません。静かで開放的です。
各区画には、テーブルやベンチが必ずと言っていいほどついています。たき火をする台もほぼついていますが、時々有料のものもあるみたいです。
薪さえあればたき火ができちゃいます!
テーブルも椅子も焚火台も持っていかなくていいんです!キャンプは荷物が多くなりがちなので、これも嬉しい設備ですね。
ゴミは捨てられる
キャンプ場にはサイトの近くに大きなゴミ箱があります。分別なんてしなくても、なんでも捨てられます。(分別しないのは家庭のゴミでも同じなんですが)
持って帰らなくていいので、ラクですね。毎日ゴミの収集もしてくれているので、匂いがしたり、ゴミ捨て場が汚いということもありません。
アメリカのキャンプ場で気を付けたいこと
テントと寝袋さえあれば、すぐにでもキャンプができそうなアメリカのキャンプ場ですが、少し気を付けたいことをご紹介します。
野生動物との距離
広大なアメリカのキャンプ場、ほとんどが手つかずの自然豊かな場所にあります。
なので、野生動物がたくさんいます。キャンプ場のあちこちにリスや鳥などの小動物がいたり、夕方になれば大きなシカが何頭も葉を食べているところに出会えます。
これがアメリカのキャンプの醍醐味とも言えます。そして人慣れしている動物もいて、距離はかなり近いです。一緒にキャンプを楽しんでいる感じで、癒されますね。
とは言え、危険な動物ももちろんいます。私たちはまだ遭遇したことはありませんが、クマやイノシシなんかは普通にいるみたいなので、夜寝る前には食料や食べ物の匂いがするものをそのままにしておかないことが大切です。車に入れておくか、ベアーボックスのような頑丈な入れ物に入れておいてください。テントに入れるのは絶対にNGです。
携帯はつながらないと思え
アメリカは街中以外で普通に道を走っていても電波がないところは多いです。ましてやキャンプ場なんかは山奥なので、電波が届かないこともよくあります。
国立公園内でキャンプをしながら観光で車で移動したりする場合は、事前に地図をダウンロードするなどの準備をしていったほうがいいです。私たちはいつも「地球の歩き方」を持っていっています。本なら圏外でも問題ないですからね。
天気のチェックを忘れずに
どこにいつ行くかで天候もかなり変わってきます。私たちの住んでいるテキサスではもう5月くらいから暑くなってくるのですが、少し標高の高いキャンプ場に行くと朝晩はかなり冷えます。
イエローストーンでは、7月の真夏に行ったのにもかかわらず、朝晩は真冬の寒さでした。
事前に知ったところで天候は変えられないのですが、事前に準備をすることができます。荷物は多くなってしまいますが、防寒グッズや通り雨対策などあると安心です。
さいごに
アウトドア大国アメリカのキャンプは想像以上に快適です。夜は満点の星を見ながらキャンプファイヤーしたり、朝は朝日とうるさいくらいの鳥の鳴き声で目を覚ます。そして一番の魅力は雄大な自然美です。その土地ごとに気候が異なるので、さまざまな自然を体験できるのです。
アメリカのキャンプ、気合を入れて行く必要はありません。おすすめなので、気軽に一度経験してみてください。