【生活】春はすぐそこ!Groundhog Dayってなに?

アメリカ生活の不思議

まだまだ寒い日が続いていますが、暦上の春はもうすぐですね。アメリカでも春を待ち望む「グラウンドホッグデー(Groundhog Day) 」というイベントがあるのを知ってますか?

 

グラウンドホッグってなに?

グラウンドホッグとは別名ウッドチャックと言われるアメリカやカナダに生息するリスの一種です。体は毛皮で覆われていて、最大で70㎝近くまで成長するようです。かなり大きいですよね。

グラウンドホッグデーとは、そのグラウンドホッグを使って、寒い冬が終わって春の訪れを予想する天気占いのイベントなのです。毎年2/2に行われるこのイベント、どんなふうに占うのでしょうか?

 

どうやって占うの?

冬眠から目覚めたグラウンドホッグの様子で春の訪れを占います。グラウンドホッグが巣穴から出て来て、自分の影を見れる=冬はまだ長引く、あと6週間は続くと予測されるのです。逆に驚いて巣穴に戻ってしまう=冬眠が続くことになり、春の訪れはまだ先とされます。

 

どういうことかと言うと、伝説によれば、2/2はアメリカのほとんどの地域でグラウンドホッグが冬眠を終えて最初に地上に出てくる日だといわれています。

そして、グラウンドホッグが外に出て自分の影を見ると驚いて巣穴に戻ってしまうため、その日に影が見られるような晴天の場合は、「冬があと6週間続く」とされ、その日が影を見られないような曇りなどの悪天候の場合はそのまま外に残ってくれるので、「春が間近に迫っている」ということのようです。

なぜ影を見ると冬が長引くといわれているのか。それは、特に寒い日に限って晴天だからとのことです。晴れていれば春はまだ来ないなんて普通逆じゃない?と思いますよね。感覚の違いですね。

 

イベントは、グラウンドホッグが巣穴から出る姿を見るためにかなり早い時間からはじまります。グラウンドホッグが出てくる時間は大体朝だからです。イベントの流れは地域によって異なるようですが、パレードやスピーチなどがあるところもあるみたいですよ。

でも実はほとんどのアメリカ人はこのイベントに参加しないようです。それでもグラウンドホッグの予想結果には興味がある人が多く、ニュースやラジオで発表されています。

 

日本にも、カエルが鳴くと翌日雨が降るとか似たような占いがありますね。また、日本では2/3が節分で春が近いとされていて、どの民族も春を待って過ごしてるのかもな、なんて思いました。

実際当たるのか?と思いますが、調べてみると的中率は10年で約40%とのことです。

 

去年はどうだった?

去年の2024年はどうだったのでしょう?こちらのサイトには過去の占い結果がまとめられています。

GROUNDHOG-DAY.com
GROUNDHOG-DAY.com is the leading Groundhog Day data source: cataloging North America’s prognosticating animals and their...

去年は…春が近かったようですね。実際に早い春の訪れだったかは不明ですが、暖かい春を待つ楽しいイベントだと思います。余談ですが、私たちが住んでいるここテキサスにはグラウンドホッグは生息していないからか、このイベントはそれほど人気ではないようです。

 

さて、「Groundhog Day」にはもう一つ意味があって、「毎日判で押したように続く代り映えのしない日々」とか「同じことが毎日繰り返されること」ということらしく、わりと最近使われだした言葉のようです。1日の繰り返しから逃げ出すことができない時間のループに迷い込むというある有名な映画(Groundhoda Day)から来ている言葉みたいです。おもしろそうなので、一度見てみたいと思います。