アメリカは車社会。アメリカで暮らすのであれば、車の運転は必須です。
でも日本とは車線もハンドルも反対だし、道は広いけど周りの車のスピードが速い。アメリカに来たけれど、運転できる気がしないと思っている方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。でも大丈夫です!
一緒に極力お金をかけずに運転免許を取りに行きましょう!免許取得までぜーんぶ合わせて約$75ドルで取れます。
ここではテキサス州での免許取得までの道を体験談を交えてご紹介します。
英語が苦手でも大丈夫!
アメリカの運転免許について
日本で運転免許を取得された方は、アメリカに来る前に国際免許を取ってきたという人がほとんどではないかと思います。国際免許があれば、もちろんアメリカでも運転はできます。
ところが、アメリカに住む場合は現地の運転免許が必要です。というのも、「アメリカに住み始めてから90日以内にアメリカの運転免許を取得する」というルールがあるからなのです。国際免許からの切り替えというのはありませんので、新しく取得する必要があります。
テキサス州では、基本的に16歳から運転免許を取得できます。広大なアメリカ、車がないと生活できないような場所に住んでいる人もいます。州によっては例外的に14歳から運転できるところもあるそうです。
運転免許取得までの流れ
アメリカにも教習所はありますが、通う人はほとんどいません。そう、日本で経験した免許取得までのあの長い過程はいらないんです!では、どんなふうに免許が取れるのか?テキサス州での免許取得までのおおまかな流れは以下のようになっています。
(詳細は下のほうに説明があります)
学科試験(筆記試験)
アメリカの運転免許取得にも日本で受けるような筆記試験があります。教習所に通う必要はありませんが、日本と異なるルールやアメリカ特有のルールもありますので、自分で勉強しなければなりません。
家族や友達に教えてもらったり、独学で勉強して、DPSへ直接予約して試験を受けるというのも可能ですが、なかなかはハードルが高いですよね。というわけで、いくつか別の方法をご紹介します。
オンライン受講
テキサス州に認められたサイトでオンラインの受講が可能です。いろいろ種類がありますが、オススメなのはアプリで受講するやり方です。免許取得に必要な知識を順番に読んでいくだけなので、自宅で時間があるときに自分のペースでできるので便利ですよ。
私は「aceable」というオンラインサイトで受講しました。下記のリンクから$10割引になります!
web版もあるので、パソコンでも受講可能です。ただし、読み飛ばしはできません。各チャプターで理解できたかどうかのちょっとしたテストもあるので、理解度を確認できます。
最終試験(すべて4択)は7割以上正解すれば合格です。合格証明書が出されるので、免許申請時に印刷して持参します。このオンラインコースのテストは制限時間もありません。調べながらできるので、「落ちるかも…」という不安も少なく安心です。
さっそくaceableの受講の仕方についてご説明しましょう。
①こちらの紹介リンクからトップページを開き、「Texas Adult Drivers Ed」を選択します。これで、通常受講料から$10割引が適用されます!
②次の画面で$10割引された金額が表示されています。$34.95(2024年11月時点)のほうで「Claim promo」を選択してください。画面の中にも記載がありますが、この割引を受けるには1ヶ月分のロードサービスが含まれています。
「ロードサービスいらないんだけど…」という方もご安心を。こちらは、申込後にキャンセルができます。料金はかからないので、このまま申込をしてください。申込後に解約するのを忘れずに。
もちろんロードサービスをつけておきたい場合はこのままで問題ありません。1ヶ月分はFREEですが、次月からは$5/月となっています。
③次の画面でアカウントを作成します。名前、メールアドレス、パスワードを設定しましょう。
④アカウント情報を入力したら、その下に「Certificate Delivery」と書かれた項目があります。
こちらは、オンラインコース終了後の合格証明書の発行です。「Instant Certificate Delivery」とは、その合格証明書をすぐにメールで送付してくれるサービスなのですが、基本的には翌日とかに届くので、こちらのチェックは外して問題ありません。
⑤次にクレジットカード情報を入力して、Terms and Conditionをチェックしたら、カートの金額を必ず確認してから「Continue」を押してください。(Continueが申込となります)
金額は、割引後の$34.95+手数料となっていればOKです。
先にも書いていますが、このスライドは読み飛ばしができないので、家事をしながらとかはちょっと難しいかもしれません。でも、こちらは私は1日30分~1時間くらいを続けて、2週間くらいで終了したと思います。
英語が苦手でも、調べながらできるので、意外と簡単に筆記試験をパスできます!
ドライビングスクール受講
DPSと提携しているドライビングスクールは検索してみるとけっこうたくさんあります。そこでみっちり6時間、座学講習を受けます。講習後20問ほどの小テストをして、7割くらいの正解率で合格です。
もちろん全て英語ですが、実は先生が講習中にテストに出る問題を教えてくれます。「これはテストに出るかもしれないから覚えてね」と言われる問題をちゃんと覚えていれば、テストに落ちることはありません。
1日で終わるので、時間がない人にはいいかもしれません。
インパクトテキサスドライバーズ受講
免許取得のために必ず見る必要があるビデオです。学科試験に合格後、パソコンで見ておきましょう。所要時間は1時間です。
全て見ると終了証明書が発行されるのでこちらも免許申請時に印刷して持参します。ちなみにスマホではみられないようです。証明書の有効期限は90日なので注意!いつでも見られますが、あまり早く見てしまうと有効期限が切れてしまったりするので、筆記試験が終わってから見るのがいいと思います。
書類の準備とDPSへの予約
免許申請に必要な書類を準備しましょう。入手まで時間がかかることもあるので、こちらは前もって準備しておいてもいいと思います。
必要書類についてはDPSの公式ページにも記載があります。
①申請料
18歳から84歳までの新規取得・更新は$33(2024年11月時点)です。カード決済も可能です。
②ビザ&パスポート
原本を準備してください。
③ソーシャルセキュリティーナンバー(SNN)
アメリカではいろいろな場所で、このソーシャルセキュリティーナンバー(社会保障番号)が必要になってきます。時期にもよりますが、申請してから何ヶ月も届かないこともあるようなので、渡米したらすぐに手続きしておいたほうがよさそうです。免許取得時に間に合わなくても仮の番号で予約ができるようなので、問い合わせてみてください。
④I-94(アメリカの入国記録) 最後に入国してから2年間有効です。逆に入国してから2年間出国していない場合は、無効となるので注意です。また、免許の有効期間もI-94の期限と同じになります。
⑤テキサス州在住を証明するもの2点
自身の名前の入った自動車保険証、銀行口座明細などが必要です。光熱費の請求書等はたいてい旦那さんの名義になっていると思うので、使えません。自宅の賃貸契約書に自分の名前が入っていればOKです。
⑥学科試験合格証
私はaceableというオンラインコースを受講して、学科試験を修了させました。合計6時間ほどのスライドを修了させて、最終試験に合格すると合格証明書が発行されます。この修了書を持っていけば、DPSでの学科試験を受けなくても仮免がもらえるのです。
⑦インパクトテキサスドライバーズ(ITD)の修了証明書
先にも書いていますが、こちらは免許取得に必要な動画コースです。見終わると修了書がもらえるので、印刷してもっていきましょう。有効期限が90日なので、あまり早く見てしまって期限切れになってしまうと、再度視聴する必要がありますので注意です。
⑧申請書(当日記入も可能)
こちらはDPSの公式ページからも事前にダウンロードできますが、当日の記入ももちろん可能です。
書類が揃ったら、DPSへ予約を入れましょう。予約はこちらからできます。氏名等の必要情報を入力してから、空いている日にちと時間を指定できます。混んでいなければ予約していなくても大丈夫ですが、時間が読めないので予約は一応したほうがいいです。
DPSで受け付け後、書類を全て確認した後に実技試験に移りますが、下記は実技試験を受けるときに必要なので、一緒に準備しておきましょう。
●自動車保険契約書
こちらは実技試験を受ける直前に提示するように言われます。ナンバーや有効期限等を確認してその場ですぐに返却されます。
●車両登録証明書
車が自分名義の場合のみ必要です。 (自分の名義でなければ不要) 車は旦那さん名義の方が多いと思いますが、車の保険証があれば、問題ありません。
そして書類が全て受理されたら、写真撮影と視力検査があります。このとき、実技試験を受けるか確認されるので、このタイミングで受けてしまったほうがラクです。
写真撮影については、各窓口にカメラが設置してあって、わりと簡単に撮影します。アメリカあるあるですが、日本と違い、アメリカの証明写真は顔がはっきり移っていれば笑顔もOKです。
視力検査もかなり簡易的です。信号の色が見えているか、字が見えているか(アルファベット)を確認しますが、日本のように視力が数値化されていないので、なんとなく見えていればOKみたいな感じもあります。
実技試験
実技試験の車は自分で用意します。レンタカーでもいいみたいですよ。内容をご紹介します。場所によって少し異なるかもしれませんが、だいたい同じだと思います。
1. 車両、ライト、ホーンのチェック
初めに保険証を試験官に見せます。ここで試験官がナンバー等のチェックをします。「ライトをつけて」とか「ホーン鳴らしてみて」とか言われるので、指示通りにすれば問題ありません。
2. 縦列駐車
DPSの駐車場には縦列駐車をするスペースがあります。試験官は助手席に乗り、そこで縦列駐車するように言われます。縁石にぶつかったらアウト!と噂がありましたが、私は少しかすってしまい…何事もなかったかのようにやり直したら大丈夫でした。失敗したからと諦めないのが大事です。
私は縦列駐車が苦手なので、近くの公園の駐車場で練習しました。
3. 公道の走行(バック走行含む)
私は住宅街を走りました。交通量のある道の場合もあるみたいです。制限速度を守って、STOPマークをしっかり止まれば大丈夫です。バック走行は、「止まってというまでバックしてみて」と言われました。その他は試験官は右とか左とかしか言わないので、英語が苦手でも大丈夫です!
実技試験終了後、すぐに合否を伝えられます。
万一落ちてしまったら…再度予約して受験可能ですが、サードパーティ(民間の第三者機関)で実技試験が受けられます。提携しているドライビングスクールはこちらから検索できます。
お金はかかりますが、採点が少し緩いとか…何度かDPSでダメだったら、お金で解決するのもあり!と思ってました。ただし、DPSで書類受理されて仮免許が発行されてからしか受験できませんので注意です!
ドライビングスクールで筆記試験を受け、そのままドライビングスクールで実技試験を受けることはできないということです。
免許取得
実技試験に合格すると、試験官のサインが入った成績表を受け取れます。これを再度DPSの受付に出すと後日郵送で免許証が送られてきます。
さいごに
初めてのアメリカでの免許取得。わからないことも多く、大変そうだなと思っていましたが、やってみると意外とそうでもなかったです。英語が苦手でも調べながら進められるし、実技試験でも難しいことは言われないので大丈夫です!
みなさんのご参考になれば嬉しいです。